半蔵門線延伸

平成15年3月19日(水)






  この線の最初の開業は、渋谷〜青山1丁目間が昭和53年8月1日に営業距離2.7qで始まってから終点押上まで全線が平成15年3月19日にようやく開通した。

 そもそも押上終点となったのは、営団地下鉄が平成16年4月1日に民営化されるために、これからは新線の工事は行わないと昨年夏、営団地下鉄(正式名称は、帝都高速度交通営団)の民営化法案が10月の臨時国会に提出されるという情報が情報通り可決され、経営リスクを伴う新線の建設は工事中の有楽町線の池袋〜渋谷間が完成後はないと明言している。

 数日前からマスコミ報道で、記念切符やその他のグッズが発売されるというニュースを耳にしていたので、今朝は早起きして記念切符を買うつもりでいた。午前4時30分に飛び起き自転車に乗り、押上駅に向ったがまだ薄暗かったのでタクシーもその他の自動車もヘッドライトを点けて走っていた。私もランプを点けて走った。おかげでペタルは起き抜けのためか重かった。

 普通であれば白河夜船の夢の中という時間であったが、何故か、前々からこの日が来るのが待ち遠しかった。何故なら、何回か開通日が延期されていたから、今回も若しかしたらと疑っていた時期もあったが、今回は正真正銘、延伸された。これで、孫の住む町へは乗り換えなしで、行けることが出来るようになり、乗換えの苦労もせずに行けると思うとチョットいい気分だ。

 あらかじめ下調べもしなかったので、どの入口から入って行けば、いいのさえ解ってもおらず、取りあえず交番の前を横切り、京成本社の左横の建物が前々からメインの入口だと勘違いしていた。この建物は地下鉄構内の排気口で、どこにも入り口はなかった。

 仕方なく、隣の金網の塀沿いに奥へ行くと、朝まで工事が続行さていたようで、工事関係者や車両があり、京成電鉄との入り口とが共通の「A-1」から地上通路の末端で、階段脇だった。扉が開いていたので、そこから短い階段(横にエスカレーターとエレベーターもあり)を降りて左に曲がると今度はさっきの3倍はある階段を心配しながら降りると赤々と明るいコンコースに出た。右側が都営地下鉄浅草線と京成電鉄の改札口があり、左に行くと新しく延伸された営団の「半蔵門線」の押上駅の切符売場と改札口だった。

 私は、この様なイベントには、今まで、来たことがないので、どうせマニヤの人たちだけだろうと軽く思ってここまで来たが、今日その思いを改めさせられた。記念切符は本来の売場の反対側の壁際で机一つをがあり、その前から「B-1、B-2」の出口の方に2列に並んで100人前後の大勢が、並んでおり並んでも、もう買えないと勝手に思い込みながらも最後尾へ急いだ。

 家を出る時には、押上駅から各駅で各駅発売の切符を買い求めるつもりでいたが、並んで待っている内に、聞耳を立てた訳でもないが色々の情報がマニヤ同士の会話から聞えて来た。セットにして一括で買う事が出きる事を知り、押上駅で買い揃えることにした。並び待っているマニヤから遅々として進まない、状況に他の場所では、もっと手際よく販売して待つ時間を短くさばいていると関係者に抗議する者まで表れた。待つこと30、40分待つと順番が来た。何にしますかといわれバラ売りとセット売りがありますと説明され、バラ売りは制限なし、セット売りは一人5セットまで、それ以上はもう一度お並び下さいといわれたが、2セットとバラ2枚をゲットした。

 記念切符をポケットにしまう頃には一番電車は発車ベルと共に静にホームを離れいってしまった。根が野次馬根性が旺盛な私は、早速地下通路の小旅行に出掛ける事にした。先ず手始めに「B−1、B−2」の新しい通路を歩いて行くと、これが何と150mぐらいは優にあった。そして、階段が4つに分かれていて「B-1]は、四ツ目通りの左側出口で最初に30段、次が15段、そして14段、最後に24段、都合73段で地上だ。(並行してエスカレーター、エレベーター付き)、「B-2」は「B−1」の最初の30段の階段を上がると、右に90度曲がって緩い坂道だ。更に90度曲がると39段で、都合69段だが、反対側より4段少なく、四ッ目通りの右側の地上。
 

 今度は、歩道を押上駅に向い交差点を渡り左に曲がり浅草通りに面した「みずほ銀行」のとなり出入口「A−2」(旧来の都営浅草線、京成電鉄)から下りていった。階段を13段真直ぐ進み、左に折れ21段下がり右に曲り12段下り、右にややカーブして75歩直進し、右45度に曲がりながら18段、そして、11段下りて直角に左に行くと改札口が左にあり、さらに、真直ぐ行けるが今は、半蔵門線が開通と同時にシャッターが下りたままだが、かっては東武鉄道伊勢崎線の業平橋駅につながっていた。「A−2」は、ここで行き止まりなので折り返して浅
草通りに出て、押上駅前まで戻り、左折して北十間川の京成橋を渡り、京成本社の脇を通り抜け、「A−1」と「B−3」の入口前まで来たが、とりあえず「A−1」の方へ通路成りに進むと、ここが朝一番先に入っていったところだった。
 左の一番手前がエレベーター、そしてエスカレーター、階段と3種類の方法で、利用出来るように造られている。

 階段はまず26段下り、左に曲り69段を下りると、コンコース。前方が、都営地下鉄、京成電鉄の押上駅左折して行くと、半蔵門線の押上駅。右に曲がり、上を見ると「A−3」と「B−3」の出入口の標識が目に入った。

 左にカーブしながら登り気味に進むと32段の階段を上がると、右「B−3」、左「A−3」の矢印標識があり、先ず、左に通路を直進すると、16段上り直角に曲がり30段上がると東武鉄道の脇の地上だった。

 「A−3」の入口はエレベーターは、あるがエスカレーターはなかった。ここを入り戻る通路の上は東武鉄道の線路の下だ。戻って来ると、先程の分れ目までやって来た。僅かに進むと階段があり27段下ったが、どうやら、この上を京成線と下を半蔵門線が地上に向って走っているようだ。そして、右にカーブしながら37段、そして左側にエスカレーターがある。階段は、さらに41段登らなければ、地上には出られない。






新しく走る車両とその内部












錦糸町駅の出入り口


住吉駅出入り口


清澄白河駅出入り口



水天宮駅出入り口


 



ここが「B−3」の出入口で、地上に出た所で、右に通路なりに進むと、


 

延伸開通