足立清掃工場

〒121-0812
足立区西保木間4--
電話:03-3859-4475



 



 清掃工場が足立区淵江に設けられて35年が経過しようとしています。この間、人類自らの営みによって生じた環境問題は、地球規模へと広がり、ますます深刻化してきています。

 これに応じて、清掃工場の役割も転換しつつあり、ゴミの中間処理
{設としての「減量と衛生的処理」ばかりでなく、環境負荷の低減を目指した「循環型の事業」が求められています。

 また、地域の子どもや住民の方々に「やすらぎやうるおい」をもたらす、永く親しみのもてる工場であるよう努めていかなければなりません。 こうした考えから、わたしたち足立清掃工場は、以下の「環境方針」を定め、環境影響の抑制と良好な生活環境の維持に職員一同で取り組むこととしました。 

環境目的・環境目標を設定し、その達成を図るとともに 、これらを定期的に見直すことにより継続的な改善をします。
  
▼大気汚染物質や水ソ汚濁物質あるいは工場で取扱う有害物質等環境全般にかかわる汚染の予防に努めます。
  ▼電力や水などのユーティリティや廃棄物の抑制に心がけ、資源の適正な使用に
    努めます。
  ▼工場内の緑地を保全し、地域社会からより親しみのもてる工場を目指します。
  ▼全職員にこの環境方針の研修を行います。また、工事関係者にも理解と協力を
    要請します。
  ▼この環境方針は広く一般に公開します。

 ●環境目的・目標
 
  足立清掃工場では、環境方針にもとづき、環境法規、著しい環境側面、技術的な問題、財政の状況、社会的な要請等    を考慮して、実行可能な範囲で環境目的・環境目標を設定し、改善活動をしています。
   ☆環境目的・目標の達成状況
   ☆環境目的T:ごみ焼却炉の運転管理を高度化する。
   ☆環境目的U:資源を無駄なく使用する。
   ☆環境目的V:廃棄物の削減とリサイクルを推進する。
   ☆環境目的W:親しみのもてる工場を目指す。

 ●足立清掃工場と環境とのかかわり

   足立清掃工場では可燃ごみの焼却に伴い、環境に負荷を与えている。そのため、事業活動に伴い環境負荷を与える   もの(これを「環境側面」といいます)を抽出し、その中から環境に著しい影響を及ぼすものを「著しい環境側面」として特   定している。
  
大気系・水系への影響に関する著しい環境側面
    @煙突から排出される排ガス中のばいじん、窒素酸化物、塩化水素、ダイオキシン類
    A下水道に排出される排水中のダイオキシン類、鉛及びその化合物
    B残灰及び汚泥の路上飛散があった場合の鉛、カドミウムまたはその化合物
   ☆資源の枯渇に関する著しい環境側面
    @水、電気、都市ガス
    A用紙、鋼材
    B資源ごみ、有価物
    C産業廃棄物
   ☆生活環境に関する著しい環境側面
    @煙突からの錆
   ☆緊急時の予防対策に関する著しい環境側面
    @ごみバンカー火災
    A工業薬品の外部への漏洩

環境側面の抽出
環境側面抽出シートを作成してインプット及びアウトプットの項目を洗い出。
環境評価
8項目(地球温暖化、天然資源の枯渇、廃棄物処分場の確保、汚染、騒
音・振動、臭気、オゾン層破壊、生活環境)に分けて評価。

事業上の評価
事業上、特に重要となる側面を評定するため、地域住民から選出された
公害対策委員に5項目を選定していただき、「工場長が必要と認めるもの」
及び「上部組織が必要と認めるもの」を総合して評価。

評価の結果
環境評価と事業上の評価を加えた総合評価の結果、上位にランクインし
たものが「著しい環境側面」です。著しい環境側面には環境へ負荷を与え
るものだけでなく、環境改善へ寄与するものもありました。有価物の再利
用(鋼材、缶等)、資源ごみ(用紙類)のリサイクル、発電及び高温水によ
る熱供給は、プラスの評価が得られた。

事業便りより